[No.16]
羊に乗った少年と信仰
72cm×102cm
¥130.000
2003年冬 羊に乗った少年と信仰

信仰を持った人々に出会うたび、
強いなぁと、感心させられる。

私は特定の教えを深く学んだことがない。
だから「魂の飢え」が身に降りかかったとき、非常にうろたえた。

「様々な本」を手に取ったり、
「自然」に答えを見出そうとしたり、
「誰かの体験談」に答えを見出そうとしたりした。

しかし、答えはなかなかみつからない。
きっと、分かるときが来るまで探すけれど
その時でなければ分かることはどういうことなのか分からない。

自ら体験し、理解しようとすることと、
信仰に従う決意をし、そのまま受け入れ生きるのとは違う。
どちらを選ぶかは、その人次第だ。

従順で柔和な象徴の羊に乗り、
身を任せる少年を描いた。
身を任せることが出来るのは、信仰の力だ。

現れる言葉や出来事に導かれて生きようと考えるのは、
地図のない真っ白な景色に足を踏み入れるようなもの。

それを行わせようとする意思は、信仰に近いと思うが、
それは狂気に見紛らわれる可能性もあるし
もしかすると他の誰かの意図が入り混じったものかもしれない。
そして、人生を間違えてしまう危険もある。

謎だらけだ人生は。